気持ち悪い、吐き気が止まらない、食欲がわかない・・・。頭が痛い・・。熱っぽい・・。
乗り物に乗ると吐き気がする・・。
一般的に言われるつわりの症状ですが、こんなつらいつわり、いつまで続くの??
そう思ったことはありませんか?
会社に勤めていれば、出勤時の乗り物や接客中のお客様の香水やたばこの匂いなど、
今まで大丈夫だったものが急にダメになったということは、よく聞く話です。
しかし、「つわり」と分かっていても、仕事であれば「我慢」しなければいけないことも多いですし、
他にもお子さんがいる場合も休んでいるわけにもいきません。
今回は、つわりが最も強く出る時期とはいつなのかをご紹介します。
それを知っておけば、「この辛いつわりが終わるのも、もうすぐ」と思えるのではないでしょうか。
女性が妊娠すると、約10ヶ月(40週)の妊娠期間を経て出産となるのですが、妊娠初期の胎児の著しい細胞分裂が行われて、人間としての体を形成する時期に母体が発症しやすいのが「つわり」です。
つわりは病気ではない つわりは大体の女性が経験するもの このような認識の方も多いと思いますが、今の時代この考え方は見直されようとしています。 そして、つわりが悪化して引き起こされる妊娠悪阻。 今日は、そんな妊娠悪阻の実態にスポットを当ててご紹介していきたいと思います。
妊娠悪阻ってなに?
妊娠悪阻とは、平たく言うと「つわり」です。 しかし、つわり経験者ならわかると思いますが、つわりは人により症状の現れ方が大きく異なり、軽度の方もいれば重症の方もいるので様々です。 そして、医療機関での処置が必要なほどの重度の方を「妊娠悪阻」というように診断しています。 妊娠悪阻と診断されると健康保険が適応されるようになり、病気という扱いになります。
妊娠悪阻の症状
妊娠悪阻の症状にも段階があります。
軽度
- 食べたり飲んだりができない
- 吐き気が常に続いている
- 尿の減少や便秘が起きる
軽重度
- 体重減少が深刻化する
- 脈拍や血圧に影響を与えるようになる
- 全身が見るからに衰弱している
重度
- 昏睡状態に陥る
- 体温低下
- 中絶を余儀なくされるほどの重篤な身体状態
このように、どんどん重症度が上がることで深刻化していきます。 多くの場合は、「重度」まで陥ることはなく、妊娠悪阻事態に陥る可能性も100人に1人という決して高くはない確率です。
妊娠悪阻の見極め方
妊娠してつわりが始まると、周囲の人は「つわりか」と思う程度で、そこまで深刻に考えていない場合がほとんどです。 しかし、食べれない・飲めないという生活が続いてしまうと、脱水状態を引き起こし、母体が危険な状態にさらされるようになるので、水分が一切とれないと感じたら医療機関を受診して担当医の診断を仰いでください。 また、医療機関を受診する目安として覚えておきたいのが「サイダー500ml」です。 妊娠すると、炭酸飲料が飲みたくなる傾向があるというデータがあり、普段は全く手にしない「サイダー」を摂取する方が増えると言います。 サイダーが飲めるのであれば、1日にサイダーが500ml飲めていれば緊急を要するほどではないという見解があります。 ただし、サイダーが飲めているからといっても、体調に明らかな異変がある場合などは直ちに受診してください。